2012年になくなったブルガリアの名ピアニスト、アレクシス・ワイセンベルク(1929-2012)は、私のあこがれの人。
練習に取り掛かった「ショパン 即興曲1番」のレコーディングを探していたところ、偶然見つけたサイトは、ファンにとってよだれが出そうな・・・(ちょっとお下品ですけれど)ものです。
それをご紹介します。
個人的に楽しむために作ったページですが、しばしの間だけ公開します。
Alexis Weissenberg アレクシス・ワイセンベルク
ユダヤ系だったワイセンベルクは、1944年、強制収容所に送られてしまいますが、イギリス空軍の爆撃による混乱を機に、母親と共にトルコまで脱出することに成功、そのままイスラエルに逃れ、同年、テルアヴィヴでリサイタルを開いて成功を収めます。
その後、1946年にはアメリカに渡ってジュリアード音楽院でサマロフ女史に師事し、さらにシュナーベルやランドフスカからも学んで腕を磨き、1947年にはフィラデルフィア管主催のユース・コンクールで優勝。さらに同年、レーヴェントリット国際コンクールでも優勝して一躍注目を集め、翌1948年にはジョージ・セル指揮するニューヨーク・フィルと共演してアメリカ・デビュー・コンサートを成功させます。アメリカでのルーティンな演奏活動はワイセンベルクの意に沿うものとはいえなかったようで、そうした生活に嫌気の差した彼は、1956年、演奏活動を中止して自省と研鑽のための隠遁生活に入ります。
10年間の沈黙からの幕開けのファーストステージが、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者・芸術監督を務めたヘルベルト・フォン・カラヤンとのコンチェルトとは、世界広しと言えどマエストロぐらいではないでしょうか。
Alexis Weissenberg Collection
このサイトは、彼が残した数々の未発表の作品を集めたものです。
■ (含む)ショパン:フラットでの即興1、Op.29 (東京、1972)
http://alexisweissenbergarchive.com/unreleased-rare-recordings/
アレクシス・ワイセンベルク(Alexis Weissenberg)は、多くのレコーディングが残されていますが
未発表の録音をも多くあります。
ないかもしれない…イヤ、多分ないだろうと思っていたのですが
昨今のGoogle検索は凄いにつきます。
ショパン:フラットでの即興1、Op.29
即興曲 1番を只今練習中の私。
あまりにも私的に難易度が高かったので、半ば弾くのを諦めていたのですが
ワイセンベルクの弾く1番を見つけて、もう一度頑張ってみようとピアノに向かう日々が続いています。
さて、ショパンの即興曲をご存知でしょうか?
ショパンは即興曲を4曲作曲しました。
作品の人気度は、さすがに第4番「幻想即興曲」が頭一つ抜け出していますが、他の3曲も 実に味わい深く、ショパンの魅力に溢れた作品です。
第4番は、 誰もが知っている名曲「幻想即興曲」です。
しかし、ショパンは生前この作品を出版せず、また ショパンが生前出版しなかった作品は全て処分してほしいと友人フォンタナに言い残してこの世を去っています。
ショパンが生前出版しなかった作品はいくつもあります。
当然その中には、この有名な即興曲が入っていたわけで、フォンタナはショパンの残した隠れた名曲の数々が 闇に葬り去られることは惜しいと考えたのか、次々に遺作として出版することになります。
【unreleased-rare-recordings】
http://alexisweissenbergarchive.com/unreleased-rare-recordings/
Alexis Weissenbergは未発表の録音をたくさん残し、他には消えたものもあります 数年前の市場から。 ほとんどはリールツーリールテープなどで、45 rpm(EP)と33 rpm(LP)です。 現在のところ、録音の劣化を防ぐためにデジタルコピーを作成しただけです。 後で、私たちは興味があるかもしれないすべてのものの出版を検討します。 これらの小さなファイルの適度な音質と、すべてのブラウザが同じメディアフォーマットをサポートしているわけではないことに注意してください。
【Photoshop at-home】
【gettyimages】
【ブラームス:VIOLINSONATEN DIE】
アンソフィ・ムター他
1983年フランス、パリのアレクシス・ワイセンベルク
【動画】
【執筆】
https://alexisweissenbergarchive.com/writings/
あとがき
アレクシス・ワイセンベルクが残した未発表の作品が数多く収められたサイトを見つけたとき
時間も忘れて聞き入りました。
また、ファンにとっては見飽きない写真や執筆もありました。
マエストロの一瞬にして虜にしてしまう魅力的な演奏。
彼に出会ったことで、本物の芸術に触れることができ
私のピアノ人生が、豊かになったことは言うまでもありません。
超絶技巧と洗練の極み
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